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Posted by ミリタリーブログ  at 

2009年08月24日

お疲れ様、次こそは。

昨日帰ってきて即死にました...9時にサーキットを出て、12時を回って帰って来たんですよ。

で、昨日は色々な事があった。

GT500優勝は、幸先の良い予選から見事に優勝、#35 KRAFT SC430

GT300優勝は、ベストオーバーテイク賞の名に恥じぬ、ラスト1周で先頭に立った#46 S Road MOLA Z

この優勝争いで特に凄かったのは、300クラスのラスト2周。 それまで圧倒的な速さでトップに立った紫電。このまま優勝かと思われたが、ペースの落ちた紫電に襲いかかる赤と濃紺のマシンの影。ARTA GaraiyaとZである。
その2台が闇に包まれた鈴鹿で交錯し、鈴鹿の歴史に残る大勝負を繰り広げた。カシオトライアングルでZがGT500に引っかかった紫電を捉え、一気にオーバーテイク。さらにそこへガライヤがたたみ掛け、紫電は彼らの圧倒的な速さに負け3位に終わった。

そして我らがミクZ4は、またしても鈴鹿の悪魔に襲われリタイア。
デグナーカーブ手前で、田ヶ原選手の駆るZ4のアクセルペダルに異常が。どうやら、スロットルを司るワイヤーが寸断されてしまったらしい。
アクセルペダルを踏んでもワイヤーが切れていてスロットルを引っ張れないので、加速出来ずにデグナー脇へ停車...
あっけないほどに突然散っていったミクZ4。デグナーへ足を運び、ミクZ4を発見した瞬間、俺は夕日に染まる鈴鹿に崩れ落ちた。 コースへノーズを向けて止まっているミクを見て、ただただ涙が止まらなかった。

重い足を引きずり、パドックのミクZ4のピット裏へ。 そこには、きよさんが居た。

「お疲れ様です、残念でしたね...」

こんなセリフをきよさんにかけたのだが、「お疲れ」で涙が滲み、「でしたね」で嗚咽が出た。
自分で言うのもなんだけど、俺は人一倍信念を懸けた事に感情移入するんだよね。悪い意味では無いのだけど、感動したり、あらゆる事に感情が滲み出す「涙脆い」奴なんだよ...

言葉にならないような声できよさんに残念だったと伝えた。涙が止まらなかった。

「次の富士で完走するぞ!」

きよさんの言葉が胸に沁みた。ミクZ4のホームコースの富士もだけど、デビュー地である鈴鹿も完走してほしいと切に願った。
きよさんに抱きしめられ、次への期待をさらに高めた。

そこに、悔しかっただろう、自らの手でミクZ4のエンジンを止めた田ヶ原さんが通りかかった。

「本当にすいません、本当に...」

そう言いながら田ヶ原さんは悔しさを滲ませていた。
依然涙が止まらない自分は無性に田ヶ原さんに抱きついた。 悔しさなのか、悲しさなのか、次への期待なのか、はたまたそっち系の道に目覚めたのか、自分でも無意識であったのだ。

その時のきよさんと田ヶ原さん、自分の中のヒーロー2人は一生忘れる事は無い。

それから涙もやがて治まり、周りを見渡せばミクZ4の個人スポンサー、同志達が集っていた。
みんなGT好きでオタク。俺と皆、皆と皆がおんなじ匂いだからこそ、その場の雰囲気が一斉にミクな空間になった。
あの夕闇は、鈴鹿の伝説の数十分間になったであろう。ミクの写真、ミクのステッカー、ねんどろいどミクなど、一人ひとりがその場に酔いしれていた。 あの風景を思い出すだけで目頭が熱くなってくる。

そして俺の一言。

「目線お願いしま~す!!」

よくレースクィーンを撮るカメラマンが言う言葉だ。勿論、全員知っている。
あの時の写真は、言葉では表せないほどの感動が籠った写真だ。

シャッターを切った後、きよさんが、

「じゃあ俺も撮りましょうか?」

そう言ってカメラを構えた。 あの写真は、あの場のあのメンバーにしか真価が分からないほど貴重な物だろう。
今度は、感動で涙が出てくる。俺って、どうしようもない奴だなと改めて感じた瞬間であった...

きよさん、そしてあの場に集った同志達よ。俺は、一生あの日を、あの光景を、あの感動を忘れぬぞ!!

そしてミクZ4、Team Studie GLAD R@cingに幸あれ!!  


Posted by Schnee4  at 20:27Comments(3)クルマ・SUPER GT